新婚旅行のことを意味する「ハネムーン」という言葉。
実ははちみつがとっても深く関わっているってご存知でしたか?
ハネムーン(Honeymoon)は、【Honey】+【Moon】。
どうしてこう呼ばれるようになったのか、調べてみると2つの説が有力な気がします。
ご紹介しましょう。
結婚後の「子づくり期間」としてのハネムーン
古代ゲルマン民族の習慣として、結婚後の新郎新婦は外出を控え、子づくりに励んだそうです。
その際、新郎が飲んでいたとされるのが「ミード(Mead)」という蜂蜜酒。
滋養強壮効果があるということで、新婦の親が結婚の際に持たせたり、結婚後に造ったりしたそうです。
30日間このミードを飲むことで、元気な子どもを授かれると言われていました。
ミツバチは多産で知られる生物ということから、ゲン担ぎの意味合いもあったのでしょう。
ハネムーンの語源は【Honey】+【Moon】。
Honeyはこのミードを指し、Moonは一ヶ月間を指す言葉。
結婚後の1ヶ月間は誰にも邪魔されることなく、2人で甘い時間を過ごした。
そんな習慣が、「新婚旅行」という誰にも邪魔されることのない旅行のことを表現するようになったということです。
花嫁を自分の村まで連れて帰る「逃避行」としてのハネムーン
同じく古代ゲルマン民族の話。
集落間の往来が大変な時代ではあったものの、健康な子どもを授かるために集落内ではなく外部から花嫁を迎え入れることが重要視されました。
ですが、遠くの集落まで出向いて女性を連れ去り、自分の集落まで無事に帰るのは至難の業。
体力勝負のこの逃避行に、滋養強壮のためのミードを持って出かけたと言われています。
はじめは略奪という形式が多かったこの行為ですが、習慣化すると儀式的な扱いになったそうで、新郎新婦は集落までの移動を旅行として楽しむようになったそうです。
この移動に1ヶ月ほどかかったということから【Honey】+【Moon】ということばで表現されることになったということです。
おまけの説
【Honey】には「甘い」という意味があります。
結婚後の2人は甘い時間を楽しみますが、やがてその関係は冷えていきます。
この冷えていく様子を「月が欠けていくように」と表現するそうで、月が満ちている状態を「ハネムーン」というようになったそうで、少し冷めた考え方もあるようです。
まとめ
最初の2つの説、共通するのは「ミードは滋養強壮効果があると言われている」ということ。
はちみつの滋養強壮効果は知られていますが、そこから造られる蜂蜜酒にも、同様の効果があるんですね。