生はちみつは、皆さんご承知のとおり食品です。
「食べて健康・美容に役立てましょう」は常識ですが、内側からだけでなく、外側からも美容に役立つ優れものです。
そこでお肌の乾燥を防ぐ生はちみつの活かし方についてご紹介します。

生はちみつがお肌の乾燥を防ぐ理由

空気中の水分を吸い寄せるモイスチャー効果

はちみつは液体のように見えるため、水分が多く含まれるように思われますが、世界基準でははちみつの水分量は20%以下であることが基準となっています。

比較対象として、小麦粉の水分量は14%程度
つまり、粉ものに近いくらい、水分量が少ない食品なのです

水分量が少ないため、空気中の水分を吸い寄せる「吸湿性」があります。
はちみつをお肌に塗って、成分が肌に浸透することで、お肌が空気中の水分を吸い寄せるモイスチャー効果が期待できます。

お肌の調子を整えるビタミンB群

生はちみつにはさまざまな種類のビタミンB群が含まれます。
それらには、お肌の調子を整える以下のような機能が期待されます。

  • ビタミンB1:細胞の成長を促進・血行不良改善
  • ビタミンB2:細胞の再生・代謝機能向上
  • ビタミンB3:別名「ナイアシン」脂肪やたんぱく質の代謝促進
  • ビタミンB6:免疫機能の改善・皮脂の分泌量の抑制

もちろん上記は一例であり、その他にも期待される機能はあります。
ビタミンB群は、食べて摂取することでも効果が期待できますので、まさに「内側から、外側から」という栄養成分になります。

効果的な使用方法

外側から生はちみつの効果を実感するには、どんな使用方法がいいのでしょうか。
お薦めの使用方法をご紹介します。

基本の生はちみつスキンケア

  • クレンジング
  • 洗顔
  • 乳液
  • 化粧水

全ての工程に生はちみつを米粒3粒程度加えます。
特に洗顔の工程では、しっかり泡立ててモッチリ泡を作り、肌にのせる感覚です。
絶対に強くこすることは避けてください。

入浴中の生はちみつパック

湯船に浸かる際、ティースプーン1/3程度の生はちみつを、顔にのばしましょう。
湯船からの湯気がやさしく顔を包み、生はちみつの成分が浸透します。
5分程度経ったら、ぬるま湯で優しく洗い流しましょう。

結晶した生はちみつのスクラブ

冬場は結晶することもある生はちみつ。
食べてももちろん通常の生はちみつと変わりありませんが、シャリシャリした食感の苦手な方は、スクラブ代わりにお使いいただけます。
月に一回程度、強くこすらずにお肌にやさしくなじませる感じで使用しましょう。

生はちみつ+天然オイルでマッサージ

メイクを落とした後に、天然オイルと生はちみつを2:1で混ぜて、お肌をやさしくマッサージ。
毛穴の汚れを落としながら、保湿効果が期待できます。
また、はちみつの軽度なピーリング効果で、古い角質を落として新陳代謝を促します。

まとめ

食べ物をお肌に塗るという行為を「もったいない」と思われる方が多いようですが、無駄に廃棄するわけではありません。

古代ギリシャやエジプトでは、はちみつは外用薬として傷の消毒にも使われていましたし、かのクレオパトラははちみつを美容液として使っていました。
だから、生はちみつをお肌に塗るのは、本来の使い方と考えてもいいでしょう。

継続してケアすることで、きっと赤ちゃんのような、モチモチのお肌に変わっていくことを実感できるはずです。