「老化防止」や「若返り」など、いわゆるアンチエイジングは、ある程度年を重ねると誰もが夢見るキーワードです。
いったいどうしたら実現できるのでしょうか?
カギを握るのはズバリ「成長ホルモン」の分泌です。

成長ホルモンの役割や分泌の仕組みなどを理解し、できる限り老化に対抗できるようにしましょう!

成長ホルモンの役割

成長ホルモンと聞いて「子どもが大きく育つためのホルモンだな」ってイメージされる方もいらっしゃるかもしれません。
確かに幼年期・少年期の成長に大きく関係するホルモンですが、大人になっても重要なものなんです。
その役割を見てみましょう。

  • 筋肉にアミノ酸を送り込み、筋肉を補修する(筋肉の発達を促す)
  • 糖質を分解し、組織内でのエネルギー消費を高める
  • 脂肪細胞内の脂肪酸を分解し、遊離脂肪酸として血液中に流し込む(遊離脂肪酸は肝臓で分解され、脂肪の燃焼となる)
  • カルシウム・マグネシウム・リンを代謝を促し、骨形成につながる(骨が伸びることで身長が伸びる)
  • 「ラクトゲン受容体」と結合することで、乳腺の発達や乳汁の生成を促す

これらの役割があることで、私たちの身体にどんな現象が表れるでしょうか?

疲労回復効果

寝ている間に破壊された筋肉を補修する機能があることから、疲れた身体を回復してくれる効果があります。
筋力トレーニングなどは、それ自体は筋肉を強くする行為ではなく逆に痛めつける行為です。それを寝ている間の成長ホルモンの働きで補修することで、トレーニング前よりも強い筋肉に育ててくれるのです。

美肌効果

お肌のハリの決め手はヒアルロン酸。
このヒアルロン酸は、皮下組織にある繊維芽細胞によって合成されています。
線維芽細胞は全身の皮下組織に多く存在し、コラーゲン、ヒアルロン酸を合成します。

年を重ねるとこの合成能力が衰えるので、肌のハリが失われていくのです。
成長ホルモンはその線維芽細胞を活性化させ、皮下のヒアルロン酸量を増やしますので、皮下の水分保持量が高まります。

その結果、肌のハリが高まる、という効果を出します。

伸長効果

成長ホルモンの分泌により、骨全体に存在している骨芽細胞が刺激されます。
特に成長期には骨の端にある骨端線が刺激され、骨が伸びる効果があります。
骨端線への刺激は運動によるものも効果的です。

骨が伸びることにより身長が伸びますので、重要なのは栄養だけでなく、運動や休養が必要なのです。

成長ホルモンが効果的に分泌される習慣

ただ長い時間眠ることで、効率よく成長ホルモンを分泌させることはできません。
生活習慣を見直すことから始めましょう。

  • 眠る3時間~4時間前に食事を済ませる
  • 夕飯はできるだけ低炭水化物食にする
  • 毎日同じ時間帯に眠る(できれば7時間程度)
  • 起きている間に運動する
  • 眠る一時間前にはちみつを食べる

これで効率よく成長ホルモンを分泌することができます。
はちみつを食べる際、水分で薄めて飲むことで、より効果が高まると言われています。
特にクエン酸と一緒に摂取することがオススメなので、飲むお酢などで溶かして飲むのがいいでしょう。
今日からあなたも始めてみませんか?

まとめ

老化防止、若返りなどアンチエイジングは、急にかなえられるものでは無く、日々の生活習慣が重要なんですね。
数あるアンチエイジングの方法の中でも、簡単に実行できる方法だと思います。
ストレスなく続けられる方法で継続することが重要ですね。