肝臓は「沈黙の臓器」と言われます。
その理由は、限界まで症状が現れないため。

痛みも不調もなかなか感じない肝臓なだけに普段気にしていない方が多いかと思いますが、限界を迎える前にしっかりいたわって、いつまでも元気に活躍してもらいましょう!

肝臓の役割

肝臓は人間のもつ臓器の中で一番大きなもの。
その大きさに匹敵するくらい重要な役割を持っています。

栄養を加工して使える形に変換する

食事で得られる栄養素は、そのままでは使えないものも多いのです。
これを加工して使える形にするのが一つ目の役割。

例えばはちみつに代表される糖質の変換。
ブドウ糖はすぐにエネルギーになりますが、それ以外は肝臓に送られて「グリコーゲン」という形に変換されて貯蔵されます。
そしてアミノ酸からタンパク質を合成して筋肉を作る元になります。

まさに身体を動かすもと、身体を支える元を作り出しているのが肝臓です。

身体に入った毒素を中和する

アルコールを分解するのが肝臓の役目だということは広く知られていますね。
アルコールだけでなく、食品添加物やウィルス、そして医薬品なども人間の身体にとっては有害物質と判断され、解毒されます。
現代の生活環境を考えると肝臓が休まる暇はありません。

胆汁を作り消化を助ける

胆汁は脂肪を分解する機能をもつ「胆汁酸」を含み、脂肪の消化・吸収を助けています。
この胆汁が十分でないと、十分に栄養を吸収できないだけでなく、便秘の原因にもなりかねません。

肝臓の働きを助けてあげよう

はちみつの主な成分はブドウ糖と果糖。
このうち果糖が肝臓の働きを助けることが分かっています。
特にアルコールの分解機能を助けることが分かっており、二日酔いの予防や軽減に役立つと言われています。

加えて、はちみつのブドウ糖はすぐに吸収されてエネルギー源になるため、肝臓に蓄えられたグリコーゲンを使う必要がなく、肝臓がグリコーゲンに変換する機能を休めることができるのです。

注意点

果糖は摂取し過ぎると肝脂肪として蓄積されるので、摂りすぎには注意です。
もともと中性脂肪が高めの方は一日大さじ一杯程度を目安として、それ以上の摂取は控えましょう。

中性脂肪が正常値の方は、大さじ一杯を一日三回程度が目安でしょうか。
そんなに摂らなくても十分健康効果は期待できるので、余計に摂取する必要はありません。

まとめ

沈黙の臓器とはよく言ったもので、気づいた時には手遅れという事例も少なくありません。
普段からいたわってあげることが重要ですよ。