ストレスの多い現代社会において、睡眠に満足されていない方は多いようです。
睡眠時間が確保できないという方は置いておいて、睡眠の質に深く関わるのがストレス。
質のいい睡眠がとれないと日中の生活の質にも影響してきますので、その改善方法を知り、実践していきましょう。

睡眠満足度の実態

睡眠満足度の調査にはいろいろな結果が出ていて、調査する側の思惑などもあるため信ぴょう性に疑いをもたれているものもあるようです。
そこで、厚生労働省の調査結果を見てみましょう。
平成25年 国民健康・栄養調査結果の概要(PDF) share

漠然としていますが、「睡眠全体の質に満足できなかった」が男女とも2割を超えています。
単純に睡眠時間が足りなかったという方もそれ以上いるのですが、時間さえ確保できれば睡眠の質は改善できるのです。
ではどのようにすれば質のいい睡眠を得られるのでしょうか。

質のいい睡眠の鍵は「セロトニン」

人間の感情に関係する「神経伝達物質」の一つであるセロトニン。
主に「精神の安定・意欲」に関係しています。

三大神経伝達物質

セロトニン:精神の安定、意欲
ドーパミン:快感、喜び、攻撃
ノルアドレナリン:不安、恐怖、怒り、意欲

セロトニンはドーパミンやノルアドレナリンの興奮や不安感に対してブレーキをかける役割を持っています。
このバランスを保つことによって正常な感情表現ができたり、精神の安定を保てたりするのですが、現代社会の過剰なストレスにより、ノルアドレナリンの生成が多くなってバランスを崩している方が多いのです。

このセロトニンは、夜になると「メラトニン」という睡眠ホルモンを分泌させます。
メラトニンの分泌量が、睡眠の質と深く関係していて、日中にセロトニンをたくさん生成することができればスムースに睡眠に入っていけるのです。

効率よくセロトニンを生成する

では日中どのようなことを意識すれば、セロトニンを生成できるのでしょうか。

日光を浴びる

朝起きた時に日光を浴びる習慣をつけましょう。
メラトニンは日光を浴びることで分泌が止まります。
メラトニンの分泌を止めることでセロトニンの生成が始まります。

適度な運動をする

運動不足はセロトニンを伝達する神経も衰えさせてしまいます。
適度な運動、とくに一定のリズムを刻む運動がセロトニンの生成を促すと言われています。
スクワットや縄跳びなど、激しすぎない運動はいかがでしょうか。

栄養を摂る

セロトニンを生成させる栄養素として注目なのが「トリプトファン」。
牛乳から発見された栄養成分で、摂取することでセロトニンを生成することが分かっています。
同時に採りたいのが「糖質」。
糖質はトリプトファンの吸収を効率よくします。

生はちみつは、トリプトファンと糖質をどちらも豊富に含んでいますが、より多くトリプトファンを摂取するには牛乳と混ぜた「はちみつミルク」を飲むのがいいでしょう。

まとめ

生はちみつは成長ホルモンの分泌にも関係するので、寝ている間に疲労回復・脂肪燃焼も促してくれます。
寝ている間に体調改善できるなんて、うれしいですね。