稀に「人間がはちみつを横取りしてしまったらミツバチの赤ちゃんが育たなくなってしまう」とご意見をいただくことがあります。

養蜂作業における一点のみをフォーカスするとその通りなのですが、養蜂家の仕事は「はちみつを採ること」だけではありません。

ミツバチに元気に、安心して過ごしてもらうこと」もとても重要な仕事です。

ミツバチの食糧分は残しておくこと

はちみつが完成した合図として、「蜜蓋」という膜が張られます。

この蜜蓋のかかった部分だけをいただくようにして、フレッシュな状態の水分の多い蜜は残します(フレッシュな蜜は「はちみつ」とは呼べないものです)。

蜜を採るのはどんなに遅くても8月中旬までに終えて、そこから秋にかけて、越冬するためにじゅうぶんな蜜を貯めることができるように、お世話させてもらいます。
じゅうぶんに蜜を貯めることが難しい群には、冬になる前に別の食糧を補充し、ミツバチたちが安心して冬を越せるようにしています。

その他に心がけていることとして「働きバチに適度な仕事をしてもらう」「女王バチの産卵場所を確保する」などがあります。

ミツバチや自然、もちろん人間も含めて大切にしたい

私たちは師匠たちからも「自然に感謝しなさい」とか「生態系を崩さないように」など、とても十分に指導いただいてきました。
そして私たちも納得しています。

私たちは先人たちの指導の通り、ミツバチと気持ちよく共存できるよう、これからも日々勉強を続けていきます。